「朝から疲れが取れない」
「夜になっても気持ちが落ち着かない」
「肩こりや体のだるさが気になる」
「更年期を迎えてから、以前とは体調が違うと感じる」
そんなお悩みはありませんか?
40代・50代・60代の女性は、仕事や家事、家族のことを優先して、自分自身のケアが後回しになりがちです
こうした心身の不調を考えるうえで、知っておきたいのが自律神経とストレス、女性ホルモン、そして香りと脳の関係です
今回は、薬剤師の立場から自律神経とアロマセラピーの基本的な仕組みを解説するとともに、実際に家族のためにアロマを取り入れている方の体験をご紹介します
1.自律神経とは?交感神経と副交感神経の働き
自律神経は、呼吸や心拍、血圧、消化、体温調節など、私たちが意識しなくても働いている体の機能に関わる神経です
主に交感神経と副交感神経から構成されています
交感神経の働き
交感神経は、活動するときや緊張しているとき、ストレスを感じたときなどに働きが高まりやすい神経です
仕事で集中するときや、危険に対応するときにも大切な役割を果たしています
副交感神経の働き
副交感神経は、休息や消化などに関わる神経です
心身が落ち着いているときには、副交感神経の働きが高まる場面があります
大切なのは、どちらか一方だけを働かせることではなく、状況に応じて適切に切り替わることです
自律神経の働きには、睡眠不足や心理的ストレス、生活リズム、体調など、さまざまな要因が関係しています
2.香りと脳の関係|アロマセラピーが注目される理由
アロマセラピーは、植物から得られる精油(エッセンシャルオイル)の香りなどを生活に取り入れる方法です
香りを感じる嗅覚は、脳の感情や記憶に関わる領域と密接につながっています
大脳辺縁系と香り
香りの情報は、鼻の奥にある嗅覚受容体で受け取られ、嗅球などを経て脳へ伝えられます
その過程で、感情や記憶に関わる扁桃体や海馬などの領域とも関連します
例えば、昔使っていた香水の香りで学生時代を思い出したり、懐かしい場所の記憶が蘇ったりすることがあります
これも香りと記憶の関係を示す身近な例です
視床下部と自律神経・ホルモン
視床下部は、自律神経や内分泌系の調節に関わる重要な脳の領域です
また、ストレスに反応する仕組みには、視床下部・下垂体などもあります
ただし、香りを嗅ぐだけで視床下部やホルモンの働きが正常化するという意味ではありません
アロマセラピーは、香りによる心地よさや気分転換などを目的としたセルフケアの一つとして考えることが大切です
3.自律神経とアロマセラピー|どのような研究があるの?
アロマセラピーについては、ストレス、不安、睡眠などとの関係を調べた研究が行われています
香りを用いた介入で、主観的なリラックス感や不安などに変化がみられた研究もあります
一方で、研究ごとに使用する精油や濃度、実施方法、対象者が異なり、結果が一致しているわけではありません
そのため、アロマセラピーによって自律神経失調症や不眠症、更年期障害などが治ると断定することはできません
医療機関での治療とは区別しながら、日常生活の心地よさを支える補完的な方法として活用することが大切です
4.自律神経が気になる方に|目的別のアロマの選び方
精油には、それぞれ異なる香りの特徴があります
ここでは、日常生活のセルフケアに取り入れやすい代表的な精油をご紹介します
ラベンダー|就寝前の落ち着いた時間に
ラベンダーは、やわらかなフローラル系の香りが特徴です
一日の終わりに気持ちを切り替えたいときや、就寝前の落ち着いた時間に香りを楽しむ方法があります
スイートオレンジ|気分転換したいときに
スイートオレンジは、甘く親しみやすい柑橘系の香りです
朝の身支度や、家事の合間など、気分を切り替えたい場面にも取り入れやすい香りです
ゼラニウム|女性のセルフケアに
ゼラニウムは、ローズを思わせる華やかな香りが特徴です
更年期など、生活の変化を感じやすい時期に、自分のための心地よい時間をつくる目的で取り入れる方もいます
ただし、女性ホルモンを増やす、ホルモンバランスを正常化するという効果が確立しているわけではありません
ローマンカモミール|穏やかな時間を過ごしたいときに
ローマンカモミールは、甘くやさしい香りが特徴です
休息の時間や、ゆったりと過ごしたいときの芳香浴などに使われています
精油は香りの好みや体調、既往歴、使用環境によって適切な選び方が異なります
特に精油を使い始めの時期は、原液を肌に直接塗布したりすることは避けましょう
※精油は天然由来であっても、希釈して使わないと皮膚刺激などが起こる可能性もあります
5.家族のセルフケアにも|主人を送り出す朝の香りの日課
今回ご紹介するのは、IMA国際メディカルアロマ協会の公式トレーナー、香織先生のご家庭でのエピソードです
香織先生のご主人は、最初からアロマに興味があったわけではありません
男性の中には、香りを使ったセルフケアになじみがない方もいらっしゃいます
ところが、ご家庭で香りを取り入れるようになり、最近ではご主人の方から「今日はやらないの?」という雰囲気になることもあるそうです
香織先生は、ご主人にとって香りが「お守り」のような存在になっているのかもしれないとお話しされていました
特別なことではなく、毎日の生活の中に自然に香りが取り入れられている
そんなご家庭の様子が伝わってくるお話です
【動画】主人を送り出す 朝の香りの日課
アロマセラピーは、自分自身のセルフケアだけでなく、家族と心地よい時間を共有するきっかけにもなります
ただし、家族に使用するときも、本人の香りの好みや体調を確認し、無理に使用しないことが大切です
6.更年期と自律神経|40代・50代女性が知っておきたいこと
40代から50代にかけては、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が大きく変化する時期です
更年期には、ほてり、発汗、睡眠の悩み、気分の変化など、さまざまな症状が現れることがあります
自律神経の働きも体温調節などに関係していますが、すべての不調が自律神経や女性ホルモンだけで説明できるわけではありません
特に、疲れが取れない、めまいがする、動悸がある、眠れないといった症状が続く場合には、ほかの病気が関係している可能性もあります
気になる症状は医療機関で相談しながら、睡眠、食事、運動、休息などの生活習慣を見直していきましょう
そのうえで、自分の好きな香りを楽しむ時間をつくることも、日々のセルフケアの選択肢になります
7.メディカルアロマセラピーとは?一般的なアロマとの違い
メディカルアロマセラピーは、精油の成分や安全性、使用方法などの知識を踏まえて活用する考え方です
医療や介護の現場でも、補完的なケアとして香りを取り入れる取り組みがあります
ただし「メディカルアロマ」という名称だけで、医薬品としての効果や安全性が保証されるわけではありません
また、医療現場で導入されていることと、病気に対する治療効果が確立していることは別です
IMA国際メディカルアロマ協会では、薬剤師の専門知識を活かし、精油の特徴や安全な使い方を大切にしています
香りを楽しむだけでなく、自分自身や家族の状態に合わせたセルフケアを学ぶことを重視しています
8.アロマセラピーを学びたい方・セラピストを目指す方へ
メディカルアロマを学ぶ目的は、人によって異なります
自分自身のセルフケアに活かしたい方
家族のためにアロマを使いたい方
看護師や介護職として、ケアの選択肢を広げたい方
アロマセラピストとして専門的な知識や施術を学びたい方
将来、自宅サロンの開業を考えている方
IMA国際メディカルアロマ協会では、こうしたさまざまな目的に応じた学びを提供しています
自律神経と香りの関係、精油の選び方、安全性、セルフケアやトリートメントの基礎などを学ぶことができます
9.薬剤師が教える無料講座|自律神経&アロマ呼吸セルフケア
自律神経とアロマセラピーについて、もっと詳しく知りたい方へ
IMA国際メディカルアロマ協会では、薬剤師による無料講座を開催しています
自律神経&アロマ呼吸セルフケア講座 全4回
香りと脳の関係や、女性の体の変化、毎日の生活に取り入れられるアロマセルフケアについて、わかりやすくご紹介します
講座内容
第1回:自律神経と女性の体
自律神経の基本的な仕組みと、女性の体との関係
第2回:香りと脳・呼吸の関係
嗅覚と脳の仕組み、香りを使ったセルフケア
第3回:女性ホルモンと女性の体・アロマケア
女性のライフステージと、毎日の暮らしに取り入れられる精油の選び方
第4回:総まとめ
これまでの内容を振り返り、自分に合ったセルフケアを考えます
過去の講座もアーカイブでご視聴いただけます
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監修・執筆
薬剤師 ラーラ岩崎
IMA国際メディカルアロマ協会 校長
元総合病院薬局長
医療現場での経験とメディカルアロマの専門知識を活かし、女性のセルフケアやアロマセラピストの育成に取り組んでいます
※本記事は一般的な健康情報とアロマセラピーに関する学習情報を提供するものです。病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状が続く場合や精油の使用に不安がある場合は、医師・薬剤師などにご相談ください
※当校代表は薬剤師でもあります。
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